「ドイツ生活・留学関連コラム」 の目次
ドイツ生活・留学関連コラム
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このメール、どう思う?
・・・・・・・(前文略)
ドイツの語学学校で一年半ほどドイツ語を学んでいますが最近、独和辞典の中に
「恐らく間違いでは?」 と思われる記述を発見しました。いえ、これは御社の辞書だけに見られるものではないので驚かずにお読みください。先日の授業で
「感情」 に関する単語の総復習をしました。その中で、「 Neid は意味としてポジティブかネガティブか?」 という問いがありました。私が知る意味は純粋に 「ねたみ」。当然にも答えは
「ネガティブ」 です。しかし隣に座っている中国人が変なことを言います。
「 Neid はポジでもネガでもある!」
これに対して先生もクラスのみんなも、もちろん私も 「それは間違っている。完全なネガティブだ!」 とその中国人に教えました。しかし中国人はなおも食い下がる。最後には悲しそうにボクに助けを求めて、次の漢字を書いてよこしました。
Neid = 妬、嫉妬、羨望
確かに 「羨望」 と言われれば、それは正しく 「ポジティブ」 でしょう。彼女の独中辞典を見たら、そこにはちゃんと
「羨望」 の文字がありました。私もその場で 「デイリーコンサイス独和辞典・第2版」
を開いたところ…、なんと!そこにも 「羨望」 の文字があるじゃないですか。私は一転して中国人の意見に賛成し、「ポジティブな意味もあるはずだ!」
と声をあげました。もちろん中国人の女の子は大喜び。しかしやはり先生やヨーロッパ人クラスメイトらの反応は冷ややかで、とにかく
「Neid にポジティブな意味は全くない」 と言われました。何のことはない、早い話が
「羨望」 という訳に問題があるんです。きっとそうです。
恐らくかなり多くの辞書に 「羨望」 と書かれているはずです。一度ご検討願います。ドイツで語学学校に通っていると、このようなことはよくあります。今回はたまたま中国人と意見が一致し、非常に問題を感じたのでメールさせていただきました。
・・・・・・・・・(後文略)
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2003.01.21 kon.T
in Augsburg
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