重要
2004年6月に改訂された新しいDSH実施基準による試験が各地で始まったため、この項目は近く書き直されます。なお、以下は2000年にまとめられた Rahmenordnung を元に記述されています。記事訂正は2005年12月より順次行う予定です。あしからずご了承下さい。詳細は 近況情報 を参照 |
DSH 試験を受験できる回数は、生涯の内にたった2回。これは全大学の統一見解であり、受験生にとってはかなり厳しい規定だ。だからこの件に関しては、しばしば受験生同士の話し合いのテーマとなる。つまり、「どうすれば三回以上受験する事ができるのか」 と。
まず最初の議題は、2回という数字のカウント方法である。例えばある年の冬学期の
DSH に挑戦するとしよう。自分はフランクフルト大学かミュンヘン大学で勉強したい。この場合、フランクフルトとミュンヘンの両
DSH を受ければ、それで既に2回とカウントされてしまうのだろうか。もちろん2回とカウントさた場合、両方の
DSH に落ちてしまえば、もはやチャンスはない。しかし実際のところ、これは1回にカウントされる。この冬学期にいくつの
DSH を受けても、カウントは原則1回だ。次の夏学期にもう1度受けることができる。また夏学期にも複数の
DSH を受けることが可能。ボクがアウグスブルクにいた頃、語学学校内で聞いた話によると、同校にはかつて13の
DSH を受けた生徒がいたそうだ。そして彼は13校目に合格したという。
さて夏・冬と2度受験したにも関わらず、落ちてしまった場合はどうなるのだろうか。規則に照らし合わせれば、当然にも受験資格を永遠に失う事となる。しかし受験生達の間には、「州を越えればカウントはクリアされる」というの噂がある。果たしてこれは本当だろうか。これについては、「正しい」とも言えるし、「間違い」 とも言える。
とにかく DSH は生涯に2回。これはドイツ全土に渡っての規定であり、州内であろうと他州の大学であろうと関係のない、これは絶対の決まりである。だから上記の答えは 「間違い」 と言うべきなのだ。ところで、ドイツの大学は州毎に運営されている。州内の情報網はかなり整備されているので、3度目の受験はかなり高い確率でバレる。と言っても実はこれも州によるのだが、最近はパソコンのデータ情報の共有が進んでいるために、「徐々にバレ易くなっている」 と言う方が正しいかもしれない。ところが、州を越えると、まだまだ情報交換がほとんど行われていないのが実状だ。決まりはあっても、システムがついていっていない。「州を越えればカウントはクリアされる」 というのは、システム上の穴であって、原則ダメだが実際は 「バレ難い」 ということなのだ。よって上記の答えは 「正しい」 とも言う事ができる。
では州を越えれば絶対に安心かというと、そうでもない。確かに今現在、他州の情報はほとんど流れていないというのが実状だ。しかし、前回出した願書の内容は、州内でデータベース化されている可能性がある。なぜなら、願書には 「これまでにドイツの大学から入学許可証をもらったことがありますか?」、「 Ja, の場合、それはどこの大学で、いつのことですか?」 という設問があるからだ。
分かりやすく例を挙げてみよう。例えば、自分は昨年の冬学期にフランクフルト (ヘッセン州) と、ミュンヘン (バイエルン州) と、ドレスデン (ザクセン州) の DSH を受けたとしよう。次いで今年の夏学期にマインツ (ヘッセン州) と、ハイデルベルク (バーデン・ヴルテンベルク州)、そして再びミュンヘン (バイエルン州) の DSH を受けたとする。
ここまでは規定に従っているので問題ない。しかし全ての DSH に落ちてしまった場合、3回目の
DSH にも挑戦したくなるのはもっともな話だ。そこで今年の冬学期、3回目の
DSH を受けるべく大学に出願することを想定しよう。出願先はミュンヘン (バイエルン州)、アウグスブルク
(バイエルン州)、フランクフルト (ヘッセン州)、ライプツィヒ (ザクセン州)、トリーア
(ラインランド・プファルツ州)、マンハイム (バーデン・ヴルテンベルク)。これを表にすると以下のようになる。
州名 |
1回目 |
2回目 |
3回目 |
ヘッセン |
フランクフルト |
マインツ |
フランクフルト |
バイエルン |
ミュンヘン |
ミュンヘン |
ミュンヘン
アウグスブルク |
バーデンW |
|
ハイデルベルク |
マンハイム |
ザクセン |
ドレスデン |
|
ライプツィヒ |
ラインランドP |
|
|
トリーア |
3回目の出願となるミュンヘンは2度と DSH を受けさせてはくれない。これは当然だ。フランクフルトは2度目だが、同じ州のマインツで
DSH を受けているため、恐らくその情報は届いている。よってフランクフルトも恐らく拒否するだろう。同じ理由でアウグスブルクも拒否する可能性が極めて高い。次にマンハイムはどうだろうか。確かにバーデン・ヴルテンベルク州では2度目だが、しかしこの場合も拒否される可能性は高い。なぜなら、ハイデルベルク出願の際に、願書に過去の受験情報を書いてしまっているからだ。
ハイデルベルクに出願した時点で、すでに1度 DSH に落ちてしまっている事を暴露しており、この情報はデータとして残されている可能性がある。しかし出願者の情報をどこまでデータベース化しているかについては、正直なところ不明だ。もちろん、将来的にはかなり詳細なデータベースを構築する可能性を否定できないが、今現在に関しては、実は大したシステムはできあがっていないと思われる (あくまで希望的観測にすぎないが)。しかしそれでも、拒否される可能性を否定することはできない。
さて、ライプツィヒはどうだろうか。ザクセン州では最初にドレスデンに出願している。しかしその後は出願した事がないので、恐らく他州で受けた DSH の情報については感知していないものと思われる。この場合、ライプツィヒ出願時に他州での経歴について書くのはまずい。もしこれを書かず、願書には第1回目のドレスデンのみについて書いたならば、再び DSH を受けられる可能性は十分にある。
また最後のトリーアだが、ラインランド・プファルツ州には1度も出した事がない。よって過去に2回、他州で
DSH を受けたことを願書に書きさえしなければ、これも恐らくは受験可能だと思われる。しかしラインランド・プファルツ州はお隣のザールランド州と、多くの面で情報交換を行っている。そういう理由から、過去にザールランド州の大学で
DSH を受験している場合はバレる可能性も否定できない。つまり州同士の友好・協力関係によっても、状況は大きく変ってくるのだ。だからもし2回目の
DSH にも落ちるような危険を感じているなら、願書に書く内容には十分に留意しよう。
もちろん、嘘を書いてはいけない。しかし 「書き漏れ」 とか、「勘違い」
は誰にでもあるものだ。例えば、「過去に入学許可証をもらった事のある大学」
の欄について、「この州ではもらった事がないんだよな〜」 とか、「たくさん書かなくても、一校を例に書いておけばいいんだよなぁ〜」
とか何とか、勘違いの理由などいくらでも捏造できる。バレるような事はないと思うが、もしバレた時のために、最低限の申し開きをするための理由くらいは考えておこう。その理由を通せるだけの経歴を構築できるよう、出願大学に関する計画も綿密に練るようにしよう。
「公認のDSH三回受験」 について
さてさて、最後に「公認の DSH 3回受験」についても触れねばなるまい。嘘をつかなくても、正規の手段で3回目の
DSH を受けることも実は可能である。しかし条件付きではあるが。
いや、これを説明する前に 、まずは 「DSH 3回受験可能大学の存在説」 について触れておこう。ボクはハイデルベルクの語学学校に在籍中、ずっと
「ハイデルベルクは3回受験可能」 と聞いていた。それは有名な話で誰もが信じきっていたが、しかしボクは、3回目というのは特例だろうと考えていた。それで3回目の受験申請の際には、外国人学生課
Akademisches Auslandsamt (AAA) の権力者を尋ね、どうしても同大学で勉強したい旨を伝えた。そして
DSH の再度受験を申し入れたのだが、結果は 「No!」 だった。その権力者という人としばらく話したのだが、詳細はこうだった。
実はハイデルベルクでは、かつて公式に3回目を許した事もあったらしい。しかしそれは1回か2回だけのことで、その前の
DSH に少し問題が生じたからという理由だったという。その後も、稀に特殊な事情よって、特定の個人に対してのみ3回目を許す特例措置を採った事はある。しかしそれはあくまで
「特例」 であって、基本的に不可能だと考えて欲しい、ということだった。語学学校での
「3回受験可能説」 は特例中の特例に尾鰭 (おひれ) のついた話に過ぎなかったのだ。だから原則はやはり
「2回受験」 であって、3回目可能と言われている大学があっても、それはよほどの特例措置に該当しなければありえないことを知らねばならない。
さて話しを戻すが、「公認の DSH 3回受験」 というのも実はある。早い話しが、いくら全大学の取り決めであろうと、大学側が受験希望者個人に直接 「OK」 を出せば、決まりもヘッタクレもない。要は大学の胸先三寸で、実はどうにでもなる代物でもあるのだ。しかし上述の ハイデルベルク の3回受験の例からも分かるように、受験者が直接お願いしたところで、その答えは 「No!」 しかありえない。ではどういう場合に、大学は 「OK!」 を出すのだろうか。
考えられるのは、とにかく 「大学の語学クラスに入る」 ことだ。この勝算は大きい。下手をすると4回受験さえ可能だ。では、大学の語学クラス
(以下、学内クラスと呼ぶ) とはなんだろうか。どのようにすれば入ることができるのだろうか。
学内クラスにもいくつかの種類がある。まずは 「一般公募」 だが、公募方法は大学毎に大きく異なるし、そもそも常に募集しているわけではない。比較的大きな大学の場合は、
DSH 受験生のための語学クラスを、独立した教育施設として用意していることがある。例を挙げれば
ハイデルベルクの Max Weber Haus、ライプツィヒの Herder Institut、フライブルクの
Sprachenkolleg (教会系組織に委託) などがこれにあたるが、同様の施設は他大学にも数多く存在する。このような機関は性格上、大学と語学学校の中間に位置しているので、生徒の地位も中間的だ。
例えば日本の留学案内書籍などで紹介される場合、「同校の生徒は在学中、■■大学の学生とほぼ同等の資格を与えられる」 などと説明される。この 「ほぼ同等」 とはどういう意味だろうか。ライプツィヒの Herder Institut の場合は、学生と同じように Studentenwerk が世話をしてくれて、学生寮を斡旋してくれる。大学メンザは学生料金と一般料金に別れているが、同校の生徒は学生扱いとしてメンザカードを入手することができ、学生料金で利用可能だ。また学生と同じように大学のPCルームの使用も許され、メールアドレスまでもらう事ができる。その他、大抵の大学施設を学生と同様に利用可能だ。
では何が学生と 「同等でない」 のか。まず、大抵は学籍登録 Immatrikulation
をする事ができない。よって学生ビザは発給されないし、市内交通機関のゼメスターチケットを購入する事もできない。このあたりは私立の一般語学学校の生徒と同等である。機関によってはその語学教育施設専用の学籍登録というのもあり混同されやすいが、原則として語学機関の生徒には大学生としての学籍登録はできない。
要は 「大学内では学生同様」 だが、「学外では語学生」 と考えればよい。
それぞれの語学教育機関は個々の大学によって設立されているので、他の街の機関とはまるで関連性がない。例えば
Herder Institut はライプツィヒ大学の一施設だが、半官半民のような形で独立採算経営されている。ハイデルベルクの
Max Weber Haus の実質的な運営費は (恐らくだが) かなり大学から流れており、授業料はライプツィヒほど高くはない。また教員も大学職員とリンクしているようだ。だからこちらは、ほぼ完全に大学の一部分と言っていいだろう。
フライブルクの Sprachenkolleg はキリスト教会系勢力の運営なので少し様相を異にし、大学内機関ではないが、生徒は
Herder Institut (ライプツィヒ)と同じように フライブルク大学 の学生に近い待遇を受けられる。つまりメンザやその他大学設備の使用が許されるらしい
(ただし住宅難のため、住居については学生に対してほど寛容に斡旋してもらえない)。このように同じような大学関連教育機関でも、その内容はかなり違う。
これらの機関の生徒は、あくまで語学学校の生徒であって、公的な扱いは基本的に私立の語学学校生とほとんど変りない。他大学にとっても同じことで、彼らが3回目
DSH を受けようとしたら、答えは 「No!」 だろう。いくら学内クラスといっても、このように独立した機関の場合は
DSH 3回受験のための布石とはならない。
しかし、語学教育機関の独立していない大学の学内クラスの場合は話しが違う。大学の特定学科、大抵は DaF (Deutsch als Fremdprache) が主催するのだが、ここに在籍する生徒はどんな待遇が受けられるのだろうか。対外的に認められた教育機関が学内に存在するわけではないので、特定の生徒証などがあるわけではない。大抵は 客員学生 Gaststudent のような扱いとなり、大学主催のクラスに参加しているという証明書が与えられる。これによって市内交通などでは語学生と同じように割引定期券を購入する事が可能だ。このようなクラスで DSH を目指した場合、自校の DSH の受験回数に関しては、多目に見てくれたりする。 DSH 受験4回目で合格したという人も居ると聞いたことがある。
しかし困った事に、独立した機関を持っていないということは、それは比較的小さな大学であったりもするわけだ。もちろん大きな大学でも持っていない事は多々あるが、間違いなく言える事は、語学クラスをそれほど多く抱えているわけではないということ。よって、募集などもほとんど行われない。学内クラスにはコネで入る場合もあれば、こく稀に短期間インターネット上に募集記事が出されたりして、これに運良く引っかかったりする程度だ。
ではどういう場合に、独立機関ではなく、大学内のクラスに参加できるのだろうか。まず考えられるのは、「DSH
不合格者」 だ。 DSH 不合格者のうち、ギリギリで落ちた受験生に対して、大学が語学クラスを推薦してくれる事がある。これは学内クラスである可能性が極めて高い。しかも場合によっては、聴講生
Hörstudent として学籍登録さえ可能だ。先にも触れたが、大学内の事は大学の胸先三寸で決まる。自校に居る生徒にどういう扱いをするかは、各々の大学に決定権があるから、正規の大学生として学籍登録できる道もあり得るのだ (ただし
DSH に受かっていないので、専門科目を履修することはできない)。しかし例えばハイデルベルクの場合は、この不合格者に対しても先出の
Max Weber Haus を紹介してしまうのであまり意味がない。つまり全てがお望みのクラスとも言いきれないのだ。
だが多くの場合は、やはり学内クラスだと思われる。例えばそれはマンハイムにアウグスブルク、ダルムシュタット、トリーアなど枚挙にいとまがない。何故なら、独立した教育機関を持っている大学は少ないが、
DSH 不合格者のための語学クラスは、かなりの大学が実施しているからだ。もし2度目の
DSH に落ちたにも関わらず、その2度目の DSH の結果によって語学クラスを推薦された場合、大抵は同校の次の
DSH にも挑戦可能だ。つまりこれが3回目の受験である。
しかしまた困った事に、語学クラスを推薦されるのは、不合格者のうちのたった数%に過ぎない。ハイデルベルク大学の場合は、確か30人か40人程度だったと記憶している。例年3000から3500人の受験者のうち、合格するのは5〜600人。30〜40人という数字は、不合格者2500から3000人のうち最も成績の良かった受験生の事のなのだ。またダルムシュタット大学の場合、推薦されるのはたった20人程度だった。早い話が、それは
「狭き門」 なのだ。
では学内クラスに入るための、もっと 「広き門」 はないのかというと、実はこれも存在する。入学許可証取得者に対する語学クラスの斡旋だ。これにもタイプが2つある。まずは
DSH 直前講習会。現在どこかの語学学校に通い DSH クラスに参加している場合、大学からのこの申し出を無視する受験生は結構多い。だから定員はあっても、申し込み者が定員に達しない、なんてことはよくある話しだ。しかし、実はこれは侮れない。
大抵の直前講習会は1ヵ月、長くて2ヵ月に過ぎない。なぜなら、このクラスの案内は、入学許可証と共に送られてくるので、端っから DSH までには限られた時間しかないのだ。たった1ヵ月しかないのに、わざわざその大学の城下町に引っ越すなんてできない、と考えるのは当たり前だ。しかし実は大抵これには 「オマケ」 がついている。上述の 「DSH 不合格者のための学内クラス」 への推薦だ。DSH 直前クラス受講生はDSH に落ちても、取得点数に関係なくこのクラスを推薦される可能性が高い。例えばトリーア大学は、1ヵ月間の直前クラスを申し込んだ時点で、「この生徒は DSH に受かろうが落ちようが、半年以上滞在するはず」 と高をくくっている。事実としてほとんどの受講生が、 DSH 不合格後も大学の語学クラスに通い続けている。大学との交渉次第では、当然にも3回目受験は可能だし、学籍登録さえさせてもらえる可能性が非常に高い。
ダルムシュタット大学の場合もそうだった。ボクは DSH 不合格者のうち、取りあえず上位にいたという事で語学クラスに入り、なんと正規の学籍登録を許され、ゼメスターチケットまで入手してしまった。しかしいざ学内クラスに入ってみると、去年から在籍しているという生徒もチラホラ。どういう事かと思えば、昨年の
DSH 直前コースに参加したにも関わらず不合格となり、今年も DSH を受けたがまた落ちた、という参加者だ。ここでは
DSH 3回受験も公然とまかり通る。直前講習会は、崖っぷちの人間にとって実は美味しい話なのだ
(ただしEU圏の人間には関係のないビザの問題が、我々日本人には大きくのしかかかるのも事実だが)。
次に入学許可証をもらったにも関わらず、 DSH 直前講習会ではなく、半年間の学内クラスに参加する場合だ。この申し込みは入学許可証と共に送付され、「本当に
DSH を受けますか? それとも DSH の前に語学クラスを受講しますか?」 という質問に答えるものだ。この学内クラスに入ると、当然にも今回は同校の
DSH を受ける事はできないが、次回の DSH に落ちても更にその次の DSH 受験の可能性が開ける。例え既に1度
DSH に落ちていたとしてもだ。
ボクは ギーセン大学 Giessen の入学許可証を受けたときに、この質問状を目にした。実はこの時、ボクは他に3つの
DSH を受ける準備があったので、DSH ではなく 「語学クラス参加」 の方に印をつけて送付した。余談だがギーセン大学からはその後、音沙汰無しで、語学クラスへの参加案内は送られてこなかった。ボク自身もあまり気がなかったのでそのままにしておいたが、原因は参加希望者が予想より多かったためではないかと推測している。もちろん、こちらは
DSH を蹴って 「参加」 の意思を表明しているので、「参加させろ!」 と申し込めば、恐らくは受講可能だったはずだ。こういう事もよくあるようなので、申し込んだにも関わらず無視されそうになったら、早期に手を打つ事が肝要だろう。
さて、これらが学内クラスに入る方法であり、ひいては DSH 3回以上の受験を可能にする手段だ。しかし最初に書いた、ライプツィヒやハイデルベルクのような、独立した語学教育機関がある場合は、3回受験の可能性に恐らくつながらない
(ちなみにライプツィヒの場合は Herder Institut ではなく Studienkolleg に送られる場合もあるが、結果は同じらしい)。だから、綿密に作戦を立てるなら、まずは志望大学のホームページを熟読し、語学教育機関について取り立てて書かれているか否かを確認しよう。もし書かれていなければ、そこには学内クラスが存在する可能性がある。
よって結論は、「DSH 受験は原則2回。しかし3回受験も不可能ではない」。
2003.10.21
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