どうでもイイ 「ちょこっとコラム」-3
「郵便番号」 はドイツ語で Postleitzahl (PLZ) という。日本では軽視されがちだが、ヨーロッパでは必須。郵便局から差し出すときに郵便番号が書かれていないと、受け付けてさえもらえない場合もある。特に郵便番号は1962年に西ドイツが世界に先駆けて採用した画期的システムなので、ドイツ郵政公社の
PLZ への思い入れは強い。だから差出人住所として日本の所在を書く場合も、郵便番号は必ず明記しておこう。また国際便の場合、PLZ
の前に D- をつけるとドイツの、A- をつけるとオーストリアの郵便番号を意味する。ところで英語では
postal code あるいは postcode という。間違っても zip code ではない。zip
はアメリカ固有のシステムだから、これはアメリカ語なのだ。郵便番号のことをヨーロッパで
zip code と言って理解されずに困っている日本人を時折見かける。実はボクの高校の卒業証明書にも郵便番号としてデカデカと
zip code と書かれているし、なんと日本語版ブリタニカ国際大百科辞典 (小項目電子辞書版,
2004) にさえ英訳として zip の表記がある。実に困ったものだ…。あぁっ、郵便史家の血が騒ぐ! |